【アパレル職種研究】MDってなに? アパレルの命運を握る指揮官

  • 2018年03月07日更新
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ファッション・アパレル業界には様々な職種がありますが、「MD」という言葉を聞いたことはありますか?そもそ「MD」とは何を意味するのでしょうか?

今回は、アパレル業界には欠かせないこの「MD」という職種について見ていきましょう。

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目次

  1. そもそもMDって?
  2. アパレルMD(マーチャンダイザー)の仕事の流れ① 「調査」
  3. アパレルMD(マーチャンダイザー)の仕事の流れ② 「企画」
  4. アパレルMD(マーチャンダイザー)の仕事の流れ③ 「生産」
  5. 先輩MD(マーチャンダイザー)エイ・ネット高橋さんのお仕事
  6. 先輩MD(マーチャンダイザー)ワールド平野さんのお仕事
  7. MD(マーチャンダイザー)に適任なのはどんな人?
  8. まとめ

 

そもそもMDって?

MDとは、「マーチャンダイジング」の頭文字を取ったもので、マーチャンダイジングを業務として行う「マーチャンダイザー」を直接的に意味する場合もあります。

マーチャンダイジングとは、商品化計画を意味し、商品ラインアップやスケジュールの企画、具体的な販売戦略の構築などを行うことを言います。

マーチャンダイザーはアパレル企業の各ブランドごとに配置されるのが一般的で、ファッションブランドの指揮官と言われる重要な役割を担っています。

 

アパレルMD(マーチャンダイザー)の仕事の流れ① 「調査」

 

仕事の流れとしては、1シーズンサイクルで「調査」→「企画」→「生産」を行っていきます。

まず「調査」の段階では、市場調査やトレンド調査などを行い、情報の収集と分析を行います。その情報や、自社製品の売れ行きやライバル会社の動向、店舗の状況などを考慮し、シーズンを通しての企画構想を取りまとめます。これらの情報を基に「何が売れるのか」を予測していきます。合わせて、消費者の実感や時代の空気といった目には見えないものを敏感につかみ取っていくことも、重要な「情報」となります。

 

アパレルMD(マーチャンダイザー)の仕事の流れ② 「企画」

そして「調査」で得た情報を基に「企画」を行います。

情報を総合的に検討し、それをベースに企画を煮詰めていきます。デザイナーや商品企画スタッフたちと共に、シーズン構想を具体化していきます。素材、デザイン、カラー、価格、生産、販促、予算など様々な面を考慮し、バランスよく統括するのも重要な役割のひとつです。いかに緻密な販売計画を立てられるかが勝負と言えます。

 

アパレルMD(マーチャンダイザー)の仕事の流れ③ 「生産」

「企画」段階で出来上がった商品計画を基に、「生産」へと進みます。

展示会などでの受注を踏まえ、デザイナー、営業マンとともに商品の細かな最終決定などを行います。それを踏まえて生産計画を組み、商品を売り場まで届ける準備を進めます。そして店頭に届いたアイテムを、店頭の動きに応じて修正や追加生産、期中企画などを検討していきます。

先輩MD(マーチャンダイザー) エイ・ネット高橋さんのお仕事

エイ・ネットMD(マーチャンダイザー)高橋 知美さん

連携して売り上げを作る調整役

4年半前からメルシーボークー、のMD(マーチャンダイザー)になり、複合業態を含む国内の直営約30店の商品構成と数量、納期を管理、調整しています。デザイナーブランドなのでデザイナーの意図を生かし、各部署と連携してブランドを運営し、売り上げを作る調整役がMD(マーチャンダイザー)です。

春夏と秋冬ごとに、前年のデータと反省、今の流行や消費者の感覚を基に1カ月に2、3回に分けて投入計画を立てます。色や丈、デザインの変化、実需期買い傾向の強まりなどに合わせ、常にMDは修正が必要。時代の流れに敏感なデザイナーの感覚と、お客様に最も近い店の声を随時、すり合わせて計画の見直しも行います。

新商品投入後は店舗を回り、生の情報を集め、月曜の朝に週末の売れ筋と数量を確認。いつまでに何枚、追加生産できるか、生産管理から工場に相談してもらい、早いと夕方に追加発注します。事前の売れ筋予測と工場の生産態勢の下調べが重要で、情報と感覚の共有、頼みごとができる信頼関係作りが欠かせません。

一枚の絵から服が生まれ、みんなで育て、嫁に出して客に喜ばれる過程を見守れる、楽しくて、やめられない仕事です。

繊研新聞2015年02月27日付より

▶▶▶エイ・ネットの企業情報はこちらから

 

先輩MD(マーチャンダイザー) ワールド平野さんのお仕事

またMDマーチャンダイザーの中には、「店舗MD(マーチャンダイザー)」という、店舗でのマーチャンダイジングに特化して活躍するお仕事もあります。

市場調査や売上の動向を分析し、販売計画から予算管理など総合的に行うMD(マーチャンダイザー)。ワールドが展開するアパレルブランド「アナトリエ」の店舗MD(マーチャンダイザー)の仕事は、1週間のルーティンワークで成り立っています。

月曜日には、ブランドに関わる各担当を交えて前週の検証と今週の戦略を決定。火曜日には、その決定事項を各店舗に共有します。水・木曜日は、店舗の巡回やディベロッパーとの商談。金曜日には、週中の検証を考慮した週末の戦略を計画していきます。

その合間に商品企画会議に参加し、デザイナーたちに現場の声を伝えることも。「作り手の感性とお客様のニーズが必ずしも一致するわけではないので、そのバランスを考えて意見をすることが大切です」と平野さん。ブランドビジネスにおいてバランス感覚が必須の職種です。

株式会社ワールド アナトリエ 店舗課/業務推進 兼 店舗MD リーダー

平野達紀さん 入社10年目

【Profile】

2006年に新卒で株式会社ワールドに入社。MDの基礎を学び、2年目からは百貨店ブランドのMD(マーチャンダイザー)を担当。その後、「アナトリエ」のMDとして5年の経験を積み、現在は同ブランドの店舗MD(マーチャンダイザー)のリーダーとして全体を統括する。

▶▶▶ワールドストアパートナーズの企業情報はこちらから

 

MD(マーチャンダイザー)に適任なのはどんな人?

MD(マーチャンダイザー)は、商品や新商品開発の計画や管理を行い、商品に関わる各スタッフのつなぎの役割を担うので、新入社員など業務経験の浅いスタッフが担当する職種ではありません。デザイナー、営業、生産管理、店舗スタッフ・店長などのキャリアを積んだ人材が適任と言えます。

しかし、すべての業務を経験するというのは難しいので、それぞれの得意・不得意を考慮し、クリエーションが性が特に強いブランドであればデザイナー出身者、SPA型ブランドであれば店長経験者などと様々なキャリアを積んだ人材が活躍する職種です。

 

まとめ

アパレルのMD(マーチャンダイザー)の仕事は、デザイナーやパタンナー、営業マンや店頭スタッフなど様々なスタッフとの共同作業で成り立っており、チームを統率する指導力も要求されます。アパレル業界の仕事の中で、生命線を握っていると言えます。

消費者が求める「適時」に「適量」、「適価」で、「適品」を「適所」で提供するというのがMD(マーチャンダイザー)の大切な役割です。

MD(マーチャンダイザー)は、商品に関する全ての責任と権限を持つからこそ、ブランドの描いたライフスタイル提案を通じて人を幸せにすることが出来る夢のある職種です。人が幸せに感じることを自分の幸せと感じる、生活者と共感できる人にとっては魅力のある職種と言えるでしょう。

 

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