播州織産地でモノづくりを始めませんか?

  • 2017年03月01日更新
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播州織産地とは?

 兵庫県の中央部にある西脇市は、シャツやショールなどに使われるコットンテキスタイルの一大生産地です。デザインから織り、染め、加工にいたるま で全ての工程がこの産地に揃っており、とくにこの産地で生産されるものは「播州織」と呼ばれています。
最近では「西脇ファッション都市構想」を掲げており、ファッション製品の発信にも力を入れています。

 


写真=豊かな自然の中で素敵な織物が作られる

 

 他県から西脇市の企業に就職、移住する人も増えつつあり、「織物が生まれる街でファッションの仕事がしたい」そんな人材が産地を元気にしています。今回は播州織の魅力に惹きつけられ「産地に住むデザイナー」の草分け的存在ともいえる玉木新雌さんと、2016年の春に文化ファッション大学院大学を卒業し、現在テキスタイルを主に企画・販売する産元商社に勤める鬼塚創さんに実際の働き方や産地への思いを語っていただきました。

播州織産地の仕事・先輩について知るイベントはこちら

播州織の魅力-移住して起業した玉木新雌さんに聞く

 

旧式の織機で創られる優しい風合いのショールやウエアなどで、人気を集めるブランド。西脇市に住むデザイナーの玉木新雌(たまき・にいめ)さんに播州織の魅力を聞きました。

 

 

① 西脇市へ移住した理由はなんですか?


~自分の創りたいものをどこでどうやったらできるのか~

 


 2006年に西脇市へ移住しました。それまで私は都会に住んでいて、西脇に生地を発注していたのですが、なかなか自分の創りたいものができてこない。自分が創りたいものを実現するために、だめもとで産地に飛びこんでみようと移住を決意しました。現場の職人さんと繰り返しコミュニケーションをとることで、なぜできないのか理由がわかるようになり、それならこうやってみたらどうか、また、そこでできないなら他の職人さんを紹介してもらい、どうやったらできるのかを相談しました。そうしたことを繰り返していくうちに現場の事情や技術がわかり、更に新しいアイデアも生まれてくるようになりました。


② 播州織の魅力、産地の便利さとは?


~高い技術力があり、織物に必要な全工程がある~

 


 例えば、イタリア製の織物は日本製にはない微妙な色使いがみられます。どうやったら、こういった色をだすことができるのか...。播州織ではたて糸とよこ糸の組みあわせで、玉虫色のような微妙な色を表現することが可能で、そうした高い技術力があるのが播州織の魅力の一つです。播州織を作る産地である西脇には織物の全工程があります。生産現場が近いので、直接行ってみてコミュニケーションをとることで新しいものを創ることが可能です。織物の全工程が今もあるということが大事ですね。海外生産が主流になっていますが、自分が着用しているものがどこでどのようにつくられているのか、生産背景が明確であることに意味があると私は考えているので、店の隣に工房を設置し、店内からものづくりの様子が見えるようにしています。


③ 西脇市で働きたいという方に向けて


~自ら考え、行動できる人~

 


 私の会社では、パーツで仕事をふらないようにしています。まず織物の全工程、どこでどういう仕事がされているのかを理解してもらった上で店頭での接客、創った作品がどのように買われていくのかも体感してもらいます。それらを経験し、自分の得意とするポジションはどこなのかを考えてもらい、その部分を伸ばしていきます。ものづくりから販売までのプロセスを理解することによって、他の人がどういう仕事をしているのかが把握でき、チームワークが高まります。決められた仕事をやるのではなく、自ら考え、行動できる人がいいですね。

 

播州織産地の仕事・住みごこち―移住してもの作りを始めた若手デザイナー株式会社播の鬼塚創さんに聞く

2016年4月から播州織産元商社 株式会社播に勤める鬼塚創(おにづかそう)さん(26歳)。ファッションデザイナーを目指し、文化ファッション大学院大学(BFGU)を2016年3月に卒業した鬼塚さんがなぜ西脇市に移住したのか。その仕事や生活、想いについて聞きました。

 

 

①西脇市へ移住した理由はなんですか?


~やりたいことは東京でも西脇でも同じ~

 


 自分でブランドを立ち上げたい。世の中に必要とされるようなモノを作りたい。そう思って東京で就職先を探していました。ですが、アパレルにデザイナーとして就職することが自分の目標への最善の選択なのか疑問でした。そうした中、西脇市長が播州織産地にデザイナーを呼ぼうとBFGUを訪問、市長と出会いました。「テキスタイルの産地に入ることで出来る物づくり」がこれからの時代に必要だろうとは漠然と感じていて、播州織を使ったブランド「hatsutoki(ハツトキ)」のことも知り関心が高まりました。やりたいことは東京にいても産地にいても同じ。それなら行ってみようということになりました。


②今の仕事の内容、楽しいこと、きびしいことは?


~生産管理の仕事で生地が出来上がるまでの流れを知る~

 


 産地での生地が出来上がる流れを知るために、まずは受け渡しと呼ばれる生産管理の仕事を任されています。それ以外はストールや製品サンプルのデザイン・製作を行っており、自分で生地から製品まで提案しています。色の提案やパンフレットの作成などデザインが関わる突発的な仕事を振られることも多いです。
 織りの現場に行くことで、最近職人さんから名前を覚えてもらえるようになりました。実際に織機を前にして、何が出来て何ができないか知ることができるので西脇に来て良かったと思います。


③播州織・産地の魅力は?


~様々な要望に応えられる技術力の高さ、自由度の高さ~

 


 播州織は伝統工芸ではありません。薄手の綿織物が基本ですが、判りやすい播州織らしさはありません。逆に、様々な要望に応えられる技術力の高さと、「らしさ」にとらわれない自由度の高さ、何でも作ろうと出来るのが播州織の魅力です。


④西脇市に住んでみていかがですか?


~地域の方々との交流も~

 


 

 まず、ごはんが安くておいしい。今、アパートに住んでいますが、空き家を貸してもらえることになり、近々一軒家に引越す予定です。通勤は車を利用しています。経済的には西脇市から家賃補助も出ているので、いい方だと思います。東京時代から一人暮らしをしているので、西脇市に来てもあまり変わりません。東京にいた頃のように美術館に行けないのが不便ですが、ネットで情報は入るので、特に不自由はないです。ファッション関係の方々中心に地域での交流も広がりつつあります。

 

⑤西脇市に就職を希望される方に


~「私はこういうことができます」と言える強みが必要~

 


 何かやりたいことがある人が集まり始めていると思います。播州織の魅力を引き出し、新しい何かを始めようと人がどんどん集まってきている。ただ、産地にはもともとデザイナーは存在しないので、産地のデザイナーとして何をしたらいいのか、「私はこういうことができます」という強みを言えることが必要です。
 僕自身は自分でブランドを立ち上げて続けていくことが目的で、そのために西脇で就職しました。産地に入ることが一番の近道だと思っています。はっきりとした目的があるなら西脇に来ることは良い選択だと思います。

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