【アパレル業界・基礎講座】シェアリングエコノミー③ スマホ経由で広がる市場について学ぼう! 衣料はフリマアプリが浸透「リユース」編

  • 2018年08月15日更新
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ファッション・アパレル業界を目指す就活生の方、ファッション業界でこれから働き始める人たちに向けて、ファッションビジネスの総合情報紙「繊研新聞」の記者が業界の基礎知識を紹介します。

今回は、購入や所有ではなく共有(シェア)型の経済を指すシェアリングエコノミーについて学びます。

インターネットの発展やスマートフォンの普及によってCtoC(消費者間取引)のフリマアプリや、サブスクリプション(購入せず利用期間などに応じて料金を支払うもの)などのサービスが消費者の生活に広がっています。フリマアプリの普及で中古品への抵抗感が薄れ、リユース市場も活発化しているとの見方もあります。

モノや資産の有効活用による新たな経済活動として、様々な産業の活性化につながると期待されているシェアリングエコノミーについて見ていきましょう。

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リユース 衣料はフリマアプリが浸透

Q.国内のリユース市場規模は、どれくらいあるのでしょう?

A.環境省がこのほど発表した報告書によると、15年度の同省調査による国内のリユース市場規模は、消費者の最終需要ベースで約3兆1000億円で、12年度の前回調査に比べて1.2%増加しました。

市場の約6割以上を自動車とバイク・原付バイクが占めていて、それらを除くと1兆1000億円の市場規模になります。このなかで規模が大きい品目は、ブランド品(1887億円)、衣類・服飾品(866億円)、パソコン・周辺機器(844億円)となっており、ファッションビジネス業界は、リユース市場と大きく関係があることが分かります。

Q.買い方、売り方はどうなっていますか?

A.購入手段は、「リユースショップの店頭」「インターネットオークション」「インターネットショッピングサイト」が中心になっています。

リユースの方法別で見ると、リユースショップ・中古品販売店の店頭で売った人は約5人に1人、買った人は約7人に1人。インターネットオークションは、売った人が約10人に1人、買った人は約6.5人に1人となっています。

フリマアプリを利用した人は、15年度ではまだ少なく、売った人が50人に1人、買った人が約100人に1人という結果になっています。しかし、ここ数年で若い世代を中心に利用が進んでいることを考えると、今後は拡大が予想されます。

リユース商品の購入手段

Q.衣類・服飾品でみると。

A.不要になった衣類・服飾品(ブランド品を除く)のうち、自宅に退蔵されている割合は55%。リユース品として引き渡された物の割合は31%。リユース率は、他品目に比べて比較的高くなっています。

引き渡し先は、リユースショップ店頭が最も多く51.3%。次にインターネットオークションが14.8%。友人・知人に譲るが10.5%と続きます。

一方、購入先は、インターネットオークションが36.3%と最も多く、次にリユースショップの店頭が34.4%と続きます。フリマアプリは8.1%と他品目に比べて高く、フリマアプリが浸透していることがうかがえます。

Q.リユースショップの動向は?

A.一次流通と同様に、ECと海外が成長のキーワードになっています。「セカンドストリート」などを展開するゲオホールディングスの遠藤結蔵社長は、「リユース市場は伸びているが、人口当たりの店舗数が増加しており、そろそろ淘汰(とうた)が始まる」と見ています。

そのなかで、「ECとリアル店舗を上手に活用すること」「衣類だけでなく、服飾雑貨の取り扱いを広げ、買い取りの強化に努めること」が欠かせないと考えています。また、1月には同社初の海外店舗を米ロサンゼルスに出店しました。

衣料・服飾雑貨専門のリユース店「ジャンブルストア」の店内

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