【19年度ファッション・アパレル業界調査】子供服売上高ランキング 増税、暖冬で減収幅が拡大 百貨店主力企業の減収止まらず

  • 2020年11月11日更新
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センケンjob新卒を運営する繊研新聞社が実施した「19年度子供服売上高ランキング」は、回答のあった85社合計の売上高が4403億6000万円となりました。前年度と比較可能な78社では6.3%減の4236億9700万円でした。

17年度、18年度は減少幅が1%未満にとどまっていましたが、19年度は消費増税、暖冬に加え、20年2、3月が決算だった企業は、新型コロナウイルスによる営業時間短縮や外出自粛、インバウンド(訪日外国人)売り上げの減少もマイナス要因として働き減収幅が拡大しました。

西松屋チェーン、ユニクロ、しまむらの低価格が強みの大手専門店が大きなシェアを持ち、3社の子供服売上高の合計は1919億5400万円(前年比1.6%減)となりました。国内の子供服の市場規模は9200億円と推計され、3社の合計は市場全体の2割強になります。ウィズコロナの現状では、お出かけ着の需要が激減することに加え、買い物をなるべく1カ所で、時短で済ませたいという気持ちが働き、ますます大手専門店の寡占化が進みそうです。

西松屋チェーン、ユニクロ、しまむらなど低価格が強みの大手専門店の寡占化が進む

減収が目立つ子供服専業の中で増収が続くナルミヤ・インターナショナルは、SCとECを軸にしたマルチチャネル戦略が奏功。SC販路のブランシェス、マーキーズも、子育て世代の嗜好(しこう)を捉えて堅調を続けています。一方、百貨店を主販路とする企業は減収に歯止めがかからない。20年度では、新型コロナウイルスによる休業、都市型百貨店の不振などの影響と共に、収益性改善に向けて店舗の統廃合が進み、百貨店における子供服販売はさらに減少すると予測されます。

ナルミヤ・インターナショナルはSCとECを軸にしたマルチチャネル戦略で増収を続けている(プティマイン)

■19年度子供服売上高ランキング

順位 社名(◎は連結またはグループ合算) 本社所在地 子供服売上高(前期比伸び率、▼減または損失) 決算期
1 西松屋チェーン 兵庫 686億7000万円(0.1%) 20年2月
2 ユニクロ 山口 663億300万円(▼1.3%) 19年8月
3 しまむら さいたま 569億8100万円(▼3.6%) 20年2月
4 ナルミヤ・インターナショナル◎ 東京 320億4400万円(7.9%) 20年2月
5 F•O•インターナショナル 神戸 238億3600万円(▼5.3%) 19年6月
6 三起商行 大阪 207億1100万円(▼8.9%) 20年2月
7 タキヒヨー 名古屋 120億9900万円(▼7.2%) 20年2月
8 ジャヴァグループ◎ 神戸 100億円 20年3月
9 ファミリア 神戸 97億円(▼5.6%) 20年1月
10 ワールド◎ 神戸 90億900万円(▼10.7%) 20年3月

〈表の見方〉

①対象は19年4月~20年3月の決算

②空欄は比較不能

③しまむらは「ファッションセンターしまむら」「バースデイ」の合計

④ナルミヤ・インターナショナルは一部卸売り含む

⑤ジャヴァグループは本社推定

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