ものづくりを担う、アパレル業界の「川中」の役割とは?

  • 2019年10月07日更新
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
S624x416 shutterstock 394586077

服は多くの加工段階を経て最終製品となり、小売店頭やネット上で販売されます。今回は、図の流れに沿って、服がどうやって作られるのかを見ていきます。 

服には皮革原料で作られるものもありますが、繊維を材料に作られるものに絞って説明します。アパレルは布(織物)を縫って作る布帛製品と、糸を編んで作るニット製品に分かれます。

布帛製品とニット製品が原材料から糸、織物、編み地となり、染色などの加工を経て、縫製あるいは編み立て工場を経由し、最終消費者への販売を担うアパレルや小売りに届けられます。下記の図は、この流れを簡単に表わしたものです。

原料から最終製品(完成した洋服)までの多段階のプロセスは川の流れにたとえられる

原料から最終製品(完成した洋服)まで多段階のプロセスは川の流れにたとえて表現され、原料が織物、あるいはニットの編み地になるまでを「川上」、商社など製品の生産を手助けする企業と縫製工場、ニット工場からなる部分を「川中」、消費者に最終製品である服を売る様々な小売りの段階を「川下」と呼びます。

「川上」に続く今回は、ものづくりを担う「川中」を見ていきましょう。

【関連記事】アパレル業界の「川上」を知ろう!服作りのスタート地点

縫製工場/ニット工場

布を服の形に仕上げる縫製工場。日本向けの製品の大半は海外で縫われている

布と服資材を使い、服の形にしていくのが縫製工場です。ニット工場で糸を編み上げ、セーターとして製品にすることもあります。

多くは独立した企業で、現在は海外の工場が日本向けの服の生産の大半を担っています。

アパレルや小売りが直接発注するケースと、商社が、アパレルや小売りと工場の間に立ち、生産プロセスを組み立てる場合があります。

商社

商社のOEM展示会。小売りやアパレル向けに生地調達、工場選定、貿易などの業務は商社が担うことが多い

商社は繊維・ファッションの商売の中で、様々な取引の場面に登場する企業です。

アパレル製品が出来上がるまでの工程では、アパレルメーカーや小売り向けに服の生産の流れの組み立てを担っており、生地の調達や工場の選定、貿易などの業務を行っています。こうした業務を指してOEM(相手先ブランドによる生産)、ODM(相手先ブランドによる設計・生産)と呼びます。

これまで述べた通り、日本市場へのアパレルの供給源のほとんどはいまや海外からの輸入です。このため、貿易業務を本業とする商社の活躍の場面が多くなったわけです。

ただ、アパレルやSPA(製造小売業)という、自社ブランドの生産から店頭での販売を自前で行う小売業の場合、下図のように、商社を介さず、直接工場に服の生産を依頼する場合もあります。

【関連記事】【アパレル業界研究】商社の役割・仕事内容を分かりやすく解説!

 

    関連する記事

    この記事に関連するキーワード

    話題のキーワードキーワード一覧

    月間ランキング月間アクセスランキング

    週間ランキング週間アクセスランキング