【企業の歴史をたどる-1】アーバンリサーチ 旬の服をアメリカ村で売ろう

  • 2018年01月11日更新
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アーバンリサーチが、セレクトショップ1号店を出したのは97年。前身のジーンズカジュアル店でも、当時人気の欧米インポート商品を扱っていたのですが、郊外立地の店ではそうした商品が売れず、「若者がおしゃれな服を買いに来る場所に出よう」と大阪のアメリカ村に「アーバンリサーチ」の路面店を出しました。

当時、アメリカ村にはビームスやシップス、ユナイテッドアローズなど東京本社の大手セレクト勢も出店し始めていました。

(写真=アメリカ村にオープンした1号店は、1階にインポートのアパレル、2階の1フロアはバッグと靴を集積し、品揃えのボリュームで集客を狙った)

ただ、訪れる客の目当ては界隈(かいわい)にひしめく個店。ネットもそれほど普及していない時代に若者は口コミを頼りに路地裏や雑居ビルの中にある、小さいが個性的な品揃えの店を探し回っていました。

1号店の店長だった乾展彰執行役員第一営業部部長はそうした人気の店をチェックし、自店の品揃えに生かしました。2層で264平方メートルの店内いっぱいに服だけでなく、靴やバッグも他店より豊富に陳列しました。

「そこそこ売れる店にはなった」のですが、近隣の大手セレクトの店に比べ「売り上げの桁が一つ小さい状態」は数年続いたといいます。

転機は京都や神戸、大阪の堀江などに店を出した後。面白い商品を売っている店があるという認知が関西全域で徐々に広がり、各店の売り上げは大手に引けを取らぬ規模になっていきました。

(写真=昨秋オープンのアーバンリサーチ・ストア上野店。最新の店舗では仮想試着体験設備などリアルとネットをつなぐ仕掛けも行っている)

現在は東京にも進出し、店舗数も270を超える全国区の専門店となりましたが、乾部長は「規模が大きくなっても、基本スタンスは最初の店の時と変わっていない」と言います。それは「お客さんの求めているものを徹底的にリサーチし、それに応えられる店を作ること」です。

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