「3COINS」物語-パル初の雑貨業態がなぜ社内イチになれたのか㊤

  • 2017年10月11日更新
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パルが運営する300円を中心とした雑貨業態「スリーコインズ」が成長を続けています。

ブランドの売上高は16年度(17年2月期)にすでに200億円を超え、パルグループ全体を支える最も大きな柱になりました。

アパレル専門店のパルが初めて着手した雑貨業態でしたが、「300円で気軽に買えるファッション性も生かした提案」を切り口に、課題を一つひとつ乗り越えながら、大きなマーケットを生み出して来ました。その軌跡を見ていきましょう。

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300円で少しこだわりのある物を

スリーコインズが誕生したのは94年。梅田・茶屋町に1号店を、店舗面積33平方メートル前後の路面でオープンしました。服だけでなく、雑貨も好きだった社員が、パルにとって初の雑貨業態に挑みました。当時はすでに100円均一で様々な商品を販売する100均(100円ショップ)が存在していました。

こうした中、〝衝動買い〟も期待できる買いやすい価格として300円に着目し、「パルとしてファッションも切り口にしながら、少しこだわりのあるモノを売っていこう」と店作りをしました。

梅田・茶屋町に開いた1号店。当時はキッチン回りの商品が中心でした

初期の頃の品揃えは、キッチン周りの雑貨が中心で、ソックスや少量のアクセサリーなどで構成。現在のようにカテゴリー別に商品がしっかり整ってはおらず、「圧倒的に多かった」商品は陶器でした。オリジナル商品はまだなく、メーカーや問屋を回っての買い付けなどで品揃えを実現していました。

ロゴも現在とは若干異なりました。現在のグリーンをベースにした色に落ち着いたのは04年頃です

店がオープンしてからの反応はまずまず。均一価格業態が100円ショップ以外に少なく、お客が店内で見せる反応にも手応えがありました。

立ち上げから4~5年で店舗数が10店前後になりましたが、その時にスリーコインズへ異動した澤井克之さん(現在のブランド長)は、「どの商品も300円という価格に驚くお客や、様々な雑貨を手にとって楽しむ人がいた」と当時の様子を振り返ります。

 

課題が山積…

ブランド初期の頃は、課題も少なくありませんでした。まず、お客への安定した商品供給と店頭商品の鮮度の維持が必要に。新商品も積極的に投入したかったのですが、「やむを得ず定番品をリピートするケースも多かったのでは」と澤井ブランド長は当時をイメージします。

商品供給も接客も出店も…問題は山積みでした

店頭での接客マニュアルもなかったし、スーパーバイザーなど専任の人材もいませんでした。このため、店舗ごとに売り上げのバラつきがありました。澤井ブランド長も、かつては茶屋町店など複数店舗の店長を兼任しながら、さらに仕入れや出店交渉もするなど、「1人何役もこなしていた」時があったといいます。

出店についても苦労が。商業施設によっては、当時のスリーコインズでは難色を示す場合もありました。同じ品揃えであっても、「もっと店のグレード感を上げて、別の名称で出して欲しい」とリクエストされ、02年に姉妹店として「スマートライフマーケット」を立ち上げました。

 

原動力は「考える姿勢」

こうしたいくつもの課題を乗り越えるのに、スタッフみんなの原動力となったのが、現第四事業部長が掲げた「常に考える」というキーワードでした。「出来ない理由を探すよりも、どうやったら出来るか常に考える」ことを各自が実行。この積み重ねによって、最初は体系的に機能していなかった店舗オペレーションも1歩ずつ改善が進み、もちろん収益体質も磨かれました。

状況が一変したのが、100店舗を超えた13、14年頃のこと。ブランドの認知度が高まり、出店オファーや取材依頼が増えるなど、「これまでとの違いを肌で感じるようになった」(澤井ブランド長)。

会社における雑貨業態(ブランド)の見方も大きく変わっていきました

その前の12年2月期には売上高が100億円の大台を突破もしました。16年2月期まで年間の出店ペースも加速し、大きな成長カーブを描くようになりました。12年2月期から17年2月期の間に売上高を2倍へ引き上げる結果を生み出すことになります。会社における雑貨業態(ブランド)の見方も大きく変わっていきました。

【つづく】

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