ぴゅーぱ/プロを育てるプロ教師!名門校の人気先生にインタビュー【大町志津子先生(杉野服飾大学)】

  • 2020年11月30日更新
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
S624x416 sugino001

毎年、多くの卒業生をファッション業界に送り出しているファッションスクール。高校までと違う専門的な技術や知識が身に着く授業、様々な経歴をもつ先生との出会いが待っています。高校生のための進学ガイドブック「ぴゅーぱ」が、代表的な学校の人気の先生、評判の授業を紹介します。

衣装表現を学ぶ、それは、自己の感性を解き放つこと

衣装を広い視野で捉え、自ら調べ、考え、表現する

挑戦(チャレンジ)の精神、創造する力、自立(自己実現)する能力の育成を教育の基本理念に、未来のファッション産業を切り拓く人材を輩出する杉野服飾大学。服飾学部の服飾表現学科は、服飾表現をリードする専門職業人の育成と現代の服飾表現の分析や新しい表現方法を学ぶ学科だ。

同学科では、入学後1年間で全員が服飾の基礎知識を学び、2年次に「衣装表現」「スタイリング」「VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)」「ショープロデュース」「映像・メディア表現」の5つの専攻分野を選択し、将来の進路や目標に合わせて専門分野の知識を深めていく。その中で〝衣装表現〞の授業を担当するのが大町先生だ。

「衣装デザイン・制作の授業では、衣装とは〝心と体を持った生きた人間をおおうもの〞という根本的なテーマに向き合い、デザインのみならず、衣装に込められた歴史、哲学、時代・社会背景、演者のキャラクターや心理状況など、多角的なアプローチを行います。

衣装の細部にわたり丁寧な説明とアドバイスを行う大町先生

また、デザインするとは、どういうことなのか、を理解するための基本的な知識と技術を学び、それを踏まえながら、衣装デザイナーに必要なスキルを身に着けていきます。基礎をしっかり固めることが、大きな成長につながります」。衣装を制作する技術だけではなく、衣装を広く、深い視野で捉え、学生が自ら調べ、考え、表現することを、何よりも大切にする大町先生。その背景には、数十年にわたり日本を代表する国際衣装美術デザイナーとして活躍し続ける大町先生の豊かな経験と確かな見識がある。

衣装の奥深い世界を、学生に伝えたい

「私はイタリアの美術大学を卒業後、イタリアでファッションデザイナーとして働いていたのですが、仕事を続けていくためには、西洋衣装の知識が不可欠であることを痛感。見学で訪れた舞台衣装のアトリエで、衣装デザイナーの仕事に初めて触れ、その奥深さと面白さに魅了されました。舞台衣装にはヨーロッパの歴史、哲学、人々の願いや想いなど、あらゆるエッセンスがこもっており、舞台衣装づくりを通じて、ヨーロッパの世界観を理解することができます。この仕事こそ、私がやりたかった仕事だと確信しました」

コミュニケーションと多様性を尊重するプロを育む

大町先生が授業で重視するのは、学生の自主性だ。

「受け身でないこと。自分は何を考え、何に興味があり、何を面白いと感じるのか、それを突き詰めて言葉やカタチで表現するプロセスを大切にしています。衣装制作でもテーマは設定しますが、どうすべきか学生自ら考え、制作するように指導しています」。

その姿勢は新型コロナウイルス対策時の遠隔授業にも貫かれている。「衣装とは〝心と体を持った生きた人間をおおうもの〞という根本的な考え方を理解させるチャンスと捉え、複数のテーマを設定して在宅期間中にレポートを作成してもらい、それに私がコメントやアドバイスを入れる授業を実施。授業再開後は全員のレポートを壁に貼って意見交換を行いました。既成概念に縛られず、自由に、のびのびと表現して欲しい。そのためには、コミュニケーションと多様性を尊重する姿勢を養うことが大切です。衣装表現専攻分野には、それを可能にするコンパクトな環境があり、一人ひとりの個性を把握しながら、丁寧に伸ばしていくことができると考えています」。

自由で実践的な授業が質の高い衣装制作につながる

杉野服飾大学

服飾学部 服飾表現学科衣装デザイン・制作担当大町志津子(おおまち・しづこ)先生

イタリアの美術大学を卒業後、衣装デザイナーとして、ハリウッド映画の衣装製作を経験。ローマ国立オペラ劇場、ヴェネツィア・フェニーチェ劇場など、ヨーロッパの一流劇場でバレエ、オペラの衣装を担当。現在もイタリアと日本を行き来しながら、第一線で活躍している。

学校情報はコチラ>>杉野服飾大学

    関連する記事

    話題のキーワードキーワード一覧

    月間ランキング月間アクセスランキング

    週間ランキング週間アクセスランキング