【職種研究】アパレルのVMDってどんな職業? お店作りのスペシャリスト

  • 2017年09月28日更新
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みなさんは、ビジュアルマーチャンダイザーという職種を聞いたことはありますか?そもそもビジュアルマーチャンダイジングとはいったいどんな業務なのでしょうか?今回はアパレル業界における売り場作りのスペシャリスト、VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)のお仕事について見ていきましょう。

VMD/ビジュアルマーチャンダイジングとは

VMDとは「ビジュアルマーチャンダイジング」の頭文字を取ったもの。同じVMDの表記で、ビジュアルマーチャンダイジングを担当する職種「ビジュアルマーチャンダイザー」を直接的に意味する場合もあります。

そもそもビジュアルマーチャンダイジングとは何か。日本ビジュアルマーチャンダイジング協会が以下のように定義しています。

「ビジュアルマーチャンダイジングとは文字どおりマーチャンダイジングの視覚化である。それは企業の独自性を表わし、他企業との差異化をもたらすために、流通の場で商品をはじめすべての視覚的要素を演出し管理する活動である。この活動の基礎になるものがマーチャンダイジングであり、それは企業理念に基づいて決定される。」(出典:日本ビジュアルマーチャンダイジング協会)

堅い言葉だと少し難しく感じるかもしれませんが、とても簡単に言えば、「ブランドや商品のイメージを伝えられる売り場作り、消費者にとって魅力的な売り場作りを行うこと」と言えます。

皆さんがいつもショッピングするお店は、ただ商品が置かれているだけでなく、様々な手法で商品がプレゼンテーションされていると思います。そうした演出は「どうすれば入店してもらえるか」「どうすれば商品が魅力的に映るか」「どうすればブランドとして打ち出したい商品を購入してもらえるか」など多くの狙い・仮説を持って行われており、そうした視覚的な演出・表現方法を計画的に実践する活動がVMDです。

VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)とは

VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)の業務を一言で表すなら、お客にとって「見やすく」「買いやすく」「選びやすい」売り場を作ることです。

商品の陳列方法や商品を見せる位置を考えたり、ボディ・マネキンに何を着せるかを検討したり、照明の当たり方を調節したり。ビジュアルを通してお客さまに情報を伝えることのできるあらゆる手段を検討します。

店頭での商品構成を検討する際には「見せる商品」「売る商品」「売れる商品」「味付けとなる商品」の違いを考慮し、表現していくことも求められます。

「見せる商品」はその時々のブランドのスタイリングが最も強く表現できるもの。ブランドイメージの向上や集客に貢献する商品ですね。「売る商品」はその言葉通りに最も売りたい商品です。「売れる商品」は最も売り上げに貢献している商品。「味付けとなる商品」は、売り上げや集客には直結しなくても、ブランド全体として表現したいプレゼンテーションを完成させるために必要なもの。これらを適正バランスで配置することで売り場全体のパフォーマンスを向上させることもVMDのミッションです。

VMDは専任担当者がいる場合も多いですが、売り場の消費者の動きなどリアルな感覚が求められるため、現場を一番理解している販売員がVMD(ビジュアルマーチャンダイザー)の業務を担っている企業もあります。

アパレル業界のVMD(ビジュアルマーチャンダイザー)に求められるスキルは?

・店頭での接客経験

アパレル業界ではどの職種でも店頭での接客経験があるに越したことはありませんが、VMDも同じ。消費者に最も近い立場で得た経験が生きます

・センスや表現力

ファッションへのセンスに加え、空間表現においてのセンスがあると良いでしょう。また、相手にとって分かりやすく物事を伝えるプレゼンテーション能力も必要と言えます。

・ブランド、商品への理解力

VMDとしてショップを通してブランドのイメージを表現するためには、自身が勤めるブランドや商品の知識・理解が必須です。

・体力

全国に店舗を持つ企業の場合は、VMDが出張で地方の店舗に赴くことも多くなります。また、開店前・閉店後に作業するケースもあります。体力に自身がある人に向いていると言えますね。

現役VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)インタビュー

-店づくりの基本は、本当にきれいな環境づくり-

株式会社アズノゥアズ/経営企画室/VMD担当/笠原まりみさん 入社20年目

「VMDとは、お客様にとって視覚的にも心理的にも、見やすく、選びやすく、買いやすい売り場を作る手法のこと」と語る笠原さん。現在、VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)チーフとして全ブランドの売り場づくりをリードしています。

「売り場づくりの主役は店長を始めとする店舗スタッフですが、ときには会社全体のブランドイメージやお客様の視点に立った客観的なアドバイスと軌道修正が必要な場合もあります。各ブランドの担当者と一緒に全国の店舗を回り、店舗スタッフと共により魅力的な売り場をつくる、それが私の仕事です」と目を輝かせます。

VMDの基本は整った環境の創出。その原点は清掃です、という笠原さん。「きれいに見せるのではなく、本当にきれいであることを追求しなければ、お客さまをひきつける店舗は生まれません」と信条を語ってくれました。

<プロフィール>

新人の頃から環境演出や商品陳列などの店づくりが好きだった笠原さん。販売やプレスなど、様々な経験を積んでVMD(ビジュアルマーチャンダイザー)チーフに。VMDの経験を活かして、将来は店づくりに関わる新しい仕事にも挑戦したいと語ってくれました。

▶▶▶アズノゥアズの企業情報はこちらから

まとめ

今回はアパレル業界におけるVMD(ビジュアルマーチャンダイザー)のお仕事内容や実際に活躍されている先輩インタビューを紹介しました。

実際に現場で働かれている先輩も、VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)になるための勉強をしてきたというより、実際に店頭に立ち、数多くの接客を経験した上で、ブランドの強みや展開している商品の知識を十分理解しているということを評価され、VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)という職種を任されるようになっっています。

しかし、今までの経験や勘に頼った自己流の方針だけで出来るお仕事ではありません。ビジュアルに関する専門的な知識をそこに組み込むことで、より最適な売り場をつくるが出来るのです。店頭に届くまでに様々な職種のスタッフが関わり築き上げてきたブランドや企業のイメージを、視覚化して、お客さまに表現する、それがVMD(ビジュアルマーチャンダイザー)です。

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