【アパレル業界研究】スポーツ市場の見通しは? 日本は東京五輪まで追い風続く

  • 2019年10月07日更新
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ファッション・アパレル業界におけるアイテムごとの業界構造や販路、最近のトピックなどを学びましょう。今回は「スポーツ」分野です。 

世界のスポーツブランドの市場の勢力図はどうなっている?

世界的なスポーツメーカー上位6社は下記の表の通りです。規模では「ナイキ」と「アディダス」の2社が突出しているのが見てとれますね。3位に入っているVFコーポレーションは大手アパレル企業なのですが、スポーツブランドとして「ザ・ノース・フェイス」「ヴァンズ」「ティンバーランド」を持っています。

近年の成長株は「アンダーアーマー」で、1996年に設立し、コンプレッションウェアで急成長し、世界的なスポーツメーカーとなっています。「プーマ」はラグジュアリーブランドを擁する仏ケリング傘下です。近年業績が好調で6位のアシックスと差が少し開いています。

このほか、中国では「安踏(アンタ)」が約2000億円、「李寧(リーニン)」が1200億円規模となっています。ちなみに安踏は中国で日本の「デサント」も展開しています。

通常のアパレルブランドに比べ、スポーツブランドはグローバルに売られているものが多く、日本の企業もアシックスは売上高の7割、ミズノは4割、デサントも6割が海外が占めます

社名 売上高(円換算)
ナイキ(アメリカ) 3兆5700億円
アディダス(ドイツ) 2兆3426億円
VFコーポレーション(アメリカ)※ 8309億円
アンダーアーマー(アメリカ) 5325億円
プーマ(ドイツ) 4422億円
アシックス(日本) 3991億円

※ナイキは16年5月期。他は16年12月期。VFコーポレーションは、アウトドア&アクションスポーツ部門。1ドル110.30円、1ユーロ=121.44円で換算

スポーツブランドはどんな経路で販売されているのですか?

スポーツ用品は街のスポーツ専門店や全国チェーン専門店を始め、百貨店や量販店、最近ではECでも販売されています。専門店では、ゼビオグループ、アルペン、ヒマラヤ、イオン系のメガスポーツ(スポーツオーソリティ)の大手4社で寡占化が進み、地方のスポーツ専門店は苦戦するところも増えています。ただ、そうしたチェーン専門店もECの台頭に押されている面があり、地方専門店の中にはECに活路を見いだしているところもあります。

今後の日本のスポーツ市場の見通しは? 

(写真:Ned Snowman / Shutterstock.com)

日本では20年の東京五輪までスポーツ業界にとって追い風が続きそうです。五輪の前後には、19年にラグビー・ワールドカップ、21年にワールドマスターズゲームと国際大会が日本で相次ぎ開催される予定で、「ゴールデンスポーツイヤーズ」とも呼ばれています。

追い風をスポーツ振興に生かそうと、国も、経済産業省とスポーツ庁による「スポーツ未来開拓会議」を設け、現状5.5兆円規模のスポーツ市場を25年には15兆円へ拡大する計画を打ち出しています。

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