就活生必見!『就職四季報』で企業研究をする時のポイント【2019年度版】

  • 2018年04月05日更新
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業界・企業研究カテゴリーの本で売上No.1の『就職四季報』。細かいデータが多いため「活用方法が分からない」「そもそも就職四季報って必要?」など疑問に感じている方もいるのではないでしょうか?今回は、企業研究のための情報収集の一環として、『就職四季報』の効果的な使い方と見るべきポイントを解説します。 

目次

  1. 企業研究で得るべき2種類の情報
  2. 『就職四季報』の特徴と就活で活用するメリット
  3. 大手志向なら『就職四季報総合版』、中堅企業なら『就職四季報 優良・中堅企業版』を!
  4. 企業データで一番注目すべき「3年後離職率」
  5. ワークライフバランスを保つ「有休消化」「残業」「組合の有無」も見逃せない
  6. 給与の情報では「昇給率」をマークしよう
  7. プロの経済記者が教えてくれる「記者評価」も参考にしよう
  8. 大切なのは、情報を集めてから自分の中で整理すること!
  9. まとめ

企業研究で得るべき2種類の情報

数年前と比べ、就活がどんどん短期化しています。そのため、短い時間でいかに情報を集め、整理できるかが内定への鍵です。

情報戦とも言える就活では、「企業が発する情報」と「外部メディアが発する企業の情報」の2種類を集める必要があります。

  企業が発する情報 外部メディアが発する企業の情報
特徴

・正確で信ぴょう性がある

・主観的な面があり、悪い部分を公表していない場合がある

・客観的で冷静な視点から書かれている

・編集者の意図が強く反映されている場合があり、時として正確性に欠ける

媒体

・企業のホームページ

・企業の採用ページ

・採用パンフレット

・企業説明会で配布される資料やスライド

・企業のオフィシャルSNSアカウント

・OB訪問で得る情報

・テレビや新聞で報じられるニュース

・リクナビやマイナビなどの就活サイトに掲載されている内容(例外もあります)

・書籍

・就職四季報

 

情報収集をする時は、どちらかに偏らないよう注意が必要です。

今回は、「外部メディアが発する企業の情報」の中の「就職四季報」から得られる有益な情報について紹介します。膨大な情報の中から、就活生が注目すべきポイントをわかりやすく紹介します。

『就職四季報』の特徴と就活で活用するメリット

就活のための情報収集を始めると目にすることが増える『就職四季報』。ビジネス書やビジネス雑誌を発刊する老舗出版社・東洋経済新報社が、就活生向けに出版しているハンドブックのことで、国内の上場企業の業績や採用データの分析結果や情報が掲載されています。就活生にとって、大きく2つのメリットがあります!

客観的視点から情報収集できる便利なツール

一番の特徴は、掲載されているデータが、企業の宣伝ではないという点。東洋経済新報社の記者が、「客観的な視点」で取材・執筆した情報が網羅されています。そのため、より多角的視点で情報収集できるのが最大の利点です。

ネット上の情報は、時として筆者の個人的意見や感想であることが多いですが、就職四季報の場合は経験を積んだ記者が他社と比較しながら書いているため、信頼できる情報源だと言えます。

必要なデータがコンパクトにまとまっている

また、一社一社のデータがコンパクトにまとまっているので特徴を掴みやすく、気になる企業をこれ1冊で比較できます。

企業研究の時間を削減でき、余った時間を自己分析やエントリーシート作成に使えるため、就活生ならぜひチェックしておきたいアイテムと言えます。

また「A社は3年離職率を公表しているが、B社はしていない」という場合、「なぜB社は公表しないのか。公表しないのは、何か理由があるのではないか」とある程度予測を立てることができます。

書いてある情報だけでなく、書いていない情報からも、企業の実態が見えてくることがあります。

大手志向なら『就職四季報総合版』、中堅企業なら『就職四季報 優良・中堅企業版』を!

利用者の満足度が高く、一般的にも就職活動に必須と言われている『就職四季報』ですが、実は幾つか種類があるのをご存知ですか?

種類は全部で3つ、『就職四季報総合版』『就職四季報 優良・中堅企業版』『就職四季報 女子版』があります。

大手志向なら『就職四季報総合版』

出典:https://store.toyokeizai.net/magazine/shushoku_all/

一般的に「就職四季報」と呼ばれているのがこちら。『就職四季報総合版』には、主に大手企業のデータが掲載されています。テーマごとの企業ランキングは就活生にも人気のコンテンツ。また、エントリーシートや面接で問われる内容なども巻末に掲載されているため、企業研究や面接の準備の際にはぜひ手元に置いておきたいものです。

ただし大手企業をメインに扱っているため、いくら注目度が高く利益をあげている中堅企業でも、残念ながら『就職四季報総合版』には掲載されていません。

中堅企業や優良企業を狙うなら『就職四季報 優良・中堅企業版』

出典:https://store.toyokeizai.net/magazine/shushoku_chu/20161202/

中堅企業を狙って就職活動をしている方におすすめなのが、『就職四季報 優良・中堅企業版』です。ここには、総合版には掲載されていないものの、注目度が高かったり大幅に利益をあげている企業、また大手ではないものの優良企業に位置付けられている企業が掲載されています。

女子の就職活動の強い味方!『就職四季報女子版』

出典:https://store.toyokeizai.net/magazine/shushoku_woman/20161202/

女子学生がぜひ手に取りたいのが、この女子版です。ベースは『就職四季報』と同じですが、採用数や3年後離職率といった項目が女子のみの数値で掲載されているので、「女性が長く働けて、活躍しやすい社風か」が客観的なデータで確認できます。

中には、「既婚率」という項目も。この割合が高ければ、「結婚・出産した後も無理なく働ける会社なのかな?」というイメージが湧きますね。

企業データで一番注目すべきは「3年後離職率」

ここからは『就職四季報』の読み方を具体的に見ていきましょう。

「働きやすさ」の目安である、3年後離職率

『就職四季報』を開くと、一社ごとに細かい数字データがずらりと並んでいます。給与・賞与といった諸待遇に関わる項目も気になると思いますが、一番注目すべきは「3年後離職率」です。

ここの数字は働きやすさの一つの目安になるため、1つの企業で長く働きたいと考える学生にとって、ここはかなり重要なポイントです。

2019年度版の3年後離職率の見方

2019年度版の『就職四季報』には、2013年度と2014年度に入社した新卒社員の離職率が記載されています。

例えば、2013年度新卒者の離職率が10%、2014年度が20%の時は、「10→20%」という表記になります。

企業を見比べて行くと、0%や10%以下の企業が多いことに気がつくと思います。しかし中には離職率20~30%台もちらほら。こういった企業は、4〜5人に1人は3年以内に離職している計算になります。

数字の背景にある理由に注目しよう

離職率が高いからと言って、必ずしも労働環境が悪いとは言い切れません。採用数が少ない年であれば、たまたま数人退職しただけで、離職率が跳ね上がることも十分考えられます。この数字から読み解く必要があるのは、数字の背景ある理由です。

気になった場合は、

  • 採用人数はどのくらいだったのか
  • 正規雇用者と非正規雇用者の割合はどのくらいなのか
  • 経営方針に変更はあったのか
  • 高い離職率は一時的なものなのか

など、新聞やネットのニュースを遡ってできる限りの情報を集めてみましょう。

OB訪問時に何気なく先輩社員に職場の雰囲気を聞いてみるのも手です。

ワークライフバランスを保つ「有休消化」「残業」「組合の有無」も見逃せない

心と体の健康にも影響する「残業」と「有給消化率」

先日も過労自殺がニュースに取り上げられ世間を賑わせましたが、「過労」の原因となるのが長い残業時間です。また、有給を申請してもなかなか通らない、あるいは有給を申請しにくい文化が根付いている企業もあります。さらには、企業側の都合で有給の日を指定され、好きなタイミングで有給が取れない場合もあるほど。

こういった場合、ワークライフバランスが崩れてしまうため満足度も下がる上に、健康にも悪影響を及ぼしかねません。長く働きたい場合は、平均残業時間や有給消化率のチェックも欠かせません。

「労働組合」の有無も、働きやすさの指標になる

労働組合とは、労働者が主体となって労働条件や待遇の維持や改善を企業に訴える組織のことです。

例えばあなたが大企業に勤めていると仮定します。あなたは遠くに住んでいるため「通勤手当を増やして欲しい」と思い直属の上司に訴えます。しかし、いくら上司が親身になって役員まで相談してくれたところで、あなた一人だけに手当を増やすことは組織としてできないため、なかなか聞き入れられません。

しかし、あなたと同じ悩みを抱える従業員が一丸となって訴えた場合、会社側は社員がより良い環境下で業務に取り組めるよう、改善に向けて動き出します。

有休消化率の推進や残業時間を抑える努力をしている企業は、労働組合がしっかりと機能しているため「社員の心身の健康」や「満足度」を重視している可能性が高いです。

給与の情報では「昇給率」をマークしよう

賃金部分は比較しやすく、初任給やボーナスの項目に目を奪われがちですが、重要なのは「昇給率」です。

初任給が低くても昇給率が高ければ、待遇は年齢を経るごとに良くなっていきます。逆に、初任給の設定が高くても昇給率が低ければ、伸びを欠いた収入になってしまいます。

昇給率で多いのは、おおよそ120〜130%くらい。130%以上になると、かなり待遇が良い会社と言えます。

『就職四季報』には、「25歳、30歳、35歳モデル賃金」欄もありますので、「昇給率」と合わせて見ていけば、将来的な賃金イメージが掴みやすいでしょう。

プロの経済記者が教えてくれる「記者評価」も参考にしよう

「記者評価」の部分には、分析結果が簡潔にまとまっているため時間に追われる就活生にとってありがたい情報です。わずか5行~の記事ですが、その企業の得意分野や業界内でのポジション、プラス材料、マイナス材料などが記載されています。

ぜひ企業研究の参考にしましょう!

大切なのは、情報を集めてから自分の中で整理すること!

ここまで、「就職四季報」で就活生がチェックしておくべき情報を紹介しましたが、チェックしただけでは企業研究は不十分です。

集めた情報を整理して、自分の就職活動の軸と照らし合わせてみてください。

  • A社は、業界最大手で大きな仕事を手がけているから魅力的だ。でも、残業時間や有休消化率の数字を見ると、ワークライフバランスを重視したい自分には、少し合わないかもしれない。
  • B社は、企業規模は小さいが昇給率が良い。若いうちから責任ある仕事を任せてもらえそうで、面白そうだ。

といった具合に、自分が得た情報を材料に、入社後の働き方を想像してみましょう。

数字の情報を集めるだけでは企業研究とは言えません。

就職四季報の情報を手がかりに、ぜひ入社後の自分の姿を想像してみてくださいね。

まとめ

今回は、『就職四季報』の特徴や見どころについて詳しくご紹介いたしましたが、いかがでしたか?

『就職四季報』の企業データは広告ではなく、経済記者がつくった客観的な情報です。客観的な情報をベースにすれば、雰囲気に流されたり信頼度の低い情報に踊らされたりするリスクが低くなります。

もし、このような企業の概要・特徴を自分で収集しようと思ったら、いくつものサイトを熟読しなければなりません。知りたい情報がコンパクトにまとめられた『就職四季報』を使い倒して、社員を大切にする優良企業の内定を勝ち取ってください。

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