【アパレル業界研究】靴業界の市場規模、現状、動向を学ぼう

  • 2017年10月26日更新
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ファッション・アパレル業界におけるアイテムごとの業界構造や販路、最近のトピックなどを学びましょう。今回は「靴」分野です。

靴の市場の規模はどれぐらいですか?

靴業界の市場規模は、1兆4000億円といわれています。

2000年前後に増えたファストファッション、婦人靴の製造小売りブランドによって、低価格でデザイン性の高いケミカル靴の消費が大きく伸び、販売数量はこの数年も微増傾向にあります。

ただ、商品単価は下がる一方で、靴市場全体では厳しい市況が続いています。婦人靴は1万円を超えると売れにくいと言われ、ECの発展とともに5000円以下の価格帯の消費も活発化しています。そのため、百貨店や専門店販路で販売される1万円台の革靴の消費が低迷しており、2016年は大手婦人靴問屋が廃業せざるを得ない状況となりました。

一方、インバウンド(訪日外国人)の増加や富裕層の消費によって、一部の高額品が好調です。銀座地区には、欧州ブランドの直営店も増えていますし、16年の輸入実績も、高単価の婦人革靴は数量、金額ともに前年比で10%以上伸びています。

靴の国内生産の現状はどうなっていますか?

減少し続けています。

2016年の革靴の生産は約1368万5000足です。

過去10年で1000万足以上減りました。中国に続いてベトナム、バングラデシュで製造された輸入靴の増加が大きな要因です。この数年、消費者のライフスタイルにスニーカーが根付いたことも、革靴の需要減に拍車を掛けています。

日本の革靴産業は、中小・零細企業の分業で成り立ち、働き手の高齢化とともに、廃業が相次いでいます。中底やヒールなど国産の靴資材を揃えることが厳しい環境にあります。加えて、原料の皮革の供給が世界的に不足しており、一定品質の原皮を輸入することが難しくなっています。これによりタンナー(なめし)業者も事業の継続が苦しくなっています。

生産規模は縮小しましたが、日本製の靴の安定した品質、繊細な作りは評価されています。若い世代が中心となって物作りする一部のメーカー企業は、海外から引き合いがあり、輸出を伸ばしつつあります。

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