【ファッション業界で働く“業界人”の別の顔】㊤地下アイドル販売員!?二つの顔がそれぞれの刺激に

  • 2018年11月09日更新
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多様な働き方が注目される昨今。プライベートな時間を持てるかどうかが仕事選びで重要になってくるなど、仕事に一途に打ち込むことだけが正しい働き方とは限らなくなってきています。

趣味やライフワークなど色々な一面を持つことが、仕事にもプライベートにも生かされる--今回はそんな多様な顔を持つ業界人を紹介します。

【二つの顔がそれぞれの刺激に】販売員×地下アイドル

神戸レザークロス・山本侑依さん

「野菜嫌い担当こまっちゃんこと、最年少こまつなです?」-―。黒髪ロングの色白肌で、ライブハウスのステージで元気よく自己紹介する女性は、神戸レザークロスに今年4月に新卒で入社した山本侑依さん(21)だ。「エスペランサ」の都内某店で販売員として働く傍ら、地下アイドルのダンスボーカルユニット「Shallm?Cat」(シャルムキャット)の最年少メンバー、こまつなとしても活動している。

■きっかけは就職活動

日中は接客業務にはげみ、帰宅後はアイドル活動のレッスンを2、3時間こなす山本さん。月4、5本のライブやイベントに出演し、入社以来ほとんどオフの日を取れていないというめまぐるしい日々を送るが、「もちろんしんどいと思う時もあるけれど、とても楽しくて充実しています」と話す。

「もともとハロプロなどアイドルが好きでしたが、アイドルを目指していたわけではなかったんです」といい、アイドルになったきっかけは就職活動だった。服飾専門学校の在学中にアパレル企業の内定を複数獲得。最初のキャリアであることが多い販売の仕事を意識したときに、これまで接客経験がなかった不安から、アイドル系のコンセプトカフェ(メイドカフェなど一つのテーマに特化したカフェ)でアルバイトをすることに。そこで事務所に勧誘され、17年11月にシャルムキャットに新メンバーとして加入した。

両立して働ける企業を求めて就職活動を継続するなかで神戸レザークロスと出合い、入社を決めた。アイドル活動はグッズ売り上げに応じた収入があるが固定給などは発生しないため、副業としてではなく、ライフワークの一環として理解してもらえたという。

シャルムキャットのメンバー。右端がこまつなとして活動する山本さん

■ついついステップ

接客とアイドル活動、どちらも客の笑顔がやりがいだ。「どこかへお出掛けするんですか? 私も行ってみたいです! それならこのシューズは動きやすくておすすめですよ」という共感しながら会話を盛り上げてお客を楽しませるスタイルは、シャルムキャットの物販イベントで「大きなお友達(ファン)と話をする時と共通しているかもしれません」。

接客中は「店内を動き回るときについついステップを踏んでしまうこともあります」とステージ上での癖が出てしまうことも。アイドル活動をしながら働いていることで、他のアイドルのスタイリストから「ダンスしやすいシューズはないか」といった相談を受けることもあるという。

ライブには“大きなお友達”(ファン)が多く駆けつける

ステージではクールにパフォーマンスをみせる

夢は、神戸レザークロスでは新ブランドの開発や商品企画に関わること、シャルムキャットではもっと大きなステージで活躍すること。接客では徐々に顧客がつきはじめ、シャルムキャットではオリジナル曲がLINEミュージックやカラオケで配信されることが決まっている。

接客中やインタビューでは常に笑顔を絶やさない山本さんだが、シャルムキャットのこまつなとしては、ダンスパフォーマンスや歌いあげることに集中するのがポリシー。クールなキャラで通っており、「ステージではあまり笑顔を見せていないんです」と笑う。異なる二つの顔をもつことで、それぞれの活動を両立でき、互いに刺激になっている。

いずれブランド開発や商品企画に関わりたいという

(繊研新聞本紙10月5日付)

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