オカダヤ 「コスプレ部」活躍 店での相談会と体験会が人気 顧客との接点作りに一役

  • 2018年09月26日更新
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手芸用品・手芸材料専門店を営むオカダヤ(東京、 蛭川勝五社長)がオカダヤ新宿本店に設けた「コスプレ部」の取り組みが面白い!コスプレに関する相談会、体験会など顧客と接点を作るイベントを開いて関係を深めています。

(森田雄也)

毎月イベント立案

コスプレ用アイテムの拡大に伴って、自社でイベントを開こうと同部を立ち上げたのは約4年前。それまでは販売促進部の男性社員と新宿本店長でコスプレ関連のイベントを企画立案していたのですが、「コスプレをしたことがないメンバーばかりで、うまく集客ができていなかった」という。そこで社内コスプレ経験者を募って、立ち上げたのがコスプレ部です。

部員は販売員を中心に約10人で全員が女性。サークルではなく、正式な部署ではあるものの、従来の仕事と兼務なので、全員が集まるのは毎月第3金曜日に限定。午前9時45分から正午までミーティングを開き、集中的に話し合います。今年11月で50回目を迎えます。

ミーティングでは「こんなイベントをしたら面白いんじゃないか」といったアイデアや、「顧客にこうしたアプローチをすると購買に結びついた」といった体験を自由に話し、共有します。

コスプレ部主催で半年に一度、顧客に向けた「コスプレお悩み相談会」を開いてきました。「コスプレをやる人は最初は自己流。ガムテープや両面テープ、安全ピンで簡易的に作っている人もいる」とし、制作技術面で悩みを持っている人も多い。そうした人に向けて、アニメキャラクターのイメージを損なわずに3次元にして衣装を作る方法など、コスプレ部のスタッフが伝授してきました。

参加者は10~20代の女性中心に毎回20人ほど。相談に乗った後は、新宿本店の売り場を案内して販売するので、関係作りだけでなく、売り上げにも直結するイベントになっています。

2日間で約100人が参加したコスプレ用商品の体験会(オカダヤ新宿本店)

入門雑誌も開始

コスプレ部に所属するスタッフは制服の胸元に企業シンボルであるヒヨコのマークが付いた缶バッジを着けて店頭に立ちます。コスプレのノウハウを持っているという目印になり、顧客が日常的に相談できる仕組み。

16年にはコスプレ入門雑誌『COS衣装メイキングブック』(税込み1512円)を出版。よりコスプレを身近に感じてもらうのが狙いです。縫製の基本、ファンタジーや学園物など、その世界ごとの生地の種類や選び方など衣装作成のイロハをまとめました。印刷して使える縫い代付き型紙のデータが入ったCDーROMも付いています。

相談会から一歩踏み込んだ取り組みとして7月13、14日に初めて開いたのが「商品お試し体験会」。

本店に設けた特設会場にメーキャップや箔(はく)加工プリント、造形用のコスプレボードといったコスプレ用品を扱うメーカーを招き、来場した顧客に実際に手にとって試してもらいました。2日間で参加者は約100人。手応えを得たことから、今後は相談会と体験会をセットで年2回開催していく計画です。

16年には型紙が入ったCD‐ROM付の『COS衣装メイキングブック』も出版した

オカダヤは6日、新宿本店生地館を一部残し、新宿アルタ4、5階に移転しました。新宿本店生地館の建て替え準備に伴うもの。新宿本店生地館は1、2階のみ営業を継続するので、当面は新宿アルタとの2店で運営します。扱い商品点数には変更はありません。

(繊研新聞2018年8月10日付けから)

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