2018年のファッション業界、何が起こった?【ニュース2018】—③デジタル技術の活用 革新と挑戦が必須

  • 2019年01月28日更新
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ファッション企業経営にITを駆使した自社サービス革新と挑戦が必須――18年はファッション業界で最新テクノロジーを使った新サービス開発が大きく注目されました。消費者の洋服購買での課題解決を目指す企業やブランドの姿勢が、客の支持率を変えます。

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◆購入の課題克服へ

18年テクノロジー活用の代表は、ゾゾPBのための体形測定「ゾゾスーツ」、ジーユーのショールーム型店舗「ジーユースタイルスタジオ」などが挙げられます。

ゾゾスーツは17年11月に発表され、18年1月末から測定した数値から個客体形に合わせて作るPB「ゾゾ」販売が始まりました。発表当初のゾゾスーツは、体形測定できるセンサーが内臓された画期的なもので、その先端性が大きな話題になりました。ただ生産問題もあって2代目ゾゾスーツに変わりつつも、夏には紳士向けオーダースーツの発表など、半年間は関連商品が話題をさらい、米雑誌『タイム』でもイノベーションアイテムとして取り上げられました。

体形というビッグデータを収集・分析できることも、企業価値として注目されました。これからは同スーツなしで体形がわかるようになるようだが、洋服購買の障壁への変革と挑戦という企業姿勢への支持は強くあります。

◆実店舗の導入進む

ショールーム型店舗のジーユースタイルスタジオは、全商品が試着できるサービスをメインにした売り場で、デジタルサイネージ(電子看板)で客に似たマイアバターが作成でき、試着室では服のICタグを読み取り、客のアプリに情報を飛ばし、自宅で購入検討ができるといった購買での利便・先端性を提案しました。

すでに青山商事がスーツ仮想試着でアバターを活用しているが、試着室でのICタグ活用はジーユーが先行事例となっています。いずれも「客がどんな商品に関心があり、購買したか」のデータ収集を重視しています。まだ1カ月経っていないため、同店への来店数や利用状況は明らかにしていないが、幅広い客が来店している模様です。

この数年間、ファッション小売り・ブランドではEC強化と、顧客接点をシームレスにつなぐオムニチャネル戦略により、ECと実店舗で同一サービスの提供が進みました。しかし、いまだ洋服購入での課題は多く、面倒な試着、サイズの不明瞭さなどの克服が求められています。19年はEC、実店舗の両販路で、購買体験の向上のためのテクノロジー導入などの動きが加速します。

生産ではスマートファクトリーの構築、商品では心拍や心電など生体情報をセンシングするスマートウェアへの期待が高まります。技術と品質が向上し、日常使いできる衣服としての完成度も上がり、実用化に向けた動きが強まっています。

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