マネキン業界とは? 就活に向けて専門記者が分かりやすく解説します! 由来は「客を招き・・・!?」

  • 2017年03月01日更新
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専門記者がみなさんの就活をサポートすべく、業界構造を解説します。今回は商品のディスプレーには欠かせない「マネキン」について。いつも身近な存在のようで知らないことも実は多いのでは?

 

そもそも、なんでマネキンって言うの?

今、マネキンと聞くと、皆さんはおそらく、売り場に並ぶマネキン“人形”を思い浮かべると思います。ところが、マネキンは昔、女性の職業のひとつだったようです。

 

 

マネキンについて専門的にまとめられた史料「マネキンのすべて続編1996~2010」の「マネキン前史」(等身大人形研究家の川井ゆう氏著)によると、昭和2年の『読売新聞』に女優が「マネキン」として最新流行の衣装をまといステージで舞ったことについて書かれた記事があり、「ここでいうマネキンとは今のファッションモデルのようなもの」とあります。

元々、マネキンはフランスからの輸入がはじまり。そのマネキンの語源であるフランス語の「マヌカン」は「モデル(販売員)」を意味することから、これが伝わったと考えられています。

それでは、なぜ日本ではマヌカンと言わず(※)、マネキンと呼ぶようになったのか、については、「マネキンのすべて」で、国際日本文化研究センターの井上章一教授(執筆時は助教授)は2つの説を紹介しています。


※80年代に一世を風靡したDCブランドでは一時期、ブティックの女性販売員のことを「ハウスマヌカン」と呼んでいました


1つは「マヌカン(mannequin)をローマ字読みし、カナ表記にするとマネキンになった」というもの。もう1つは1929年の『婦人公論』1月号の記事を挙げ、「フランス語のマヌカン―『招かん』では、お客が来なくなるといふので、マネキン―『招き』とした」という語呂合わせだという説もあるそうです。

 

どのような企業がマネキンを作っているの?

日本の有力メーカーは日本マネキンディスプレイ商工組合(JAMDA)に加盟しており、会員企業は30社弱。大手は吉忠マネキン、七彩、平和マネキンです。
各社の主力事業はマネキンですが、バブル崩壊後需要が減退し、近年は什器や店舗の設計・施工などの売り上げ構成比の方が高くなっています。ただ、売り場の同質化を打開するため、最近ではリアルなマネキンなどユニークなマネキンの開発も増えています。

 

↑↑ 本物の人間のように精巧に仕上げられたリアルマネキン(写真は平和マネキン製)

 

マネキンの値段ってどのぐらい?

有力メーカーの七彩が販売するリアルマネキンの最新モデルの参考販売価格は30万円弱と高額です。マネキンは、原型師が一体ずつ原型を作り、そこから量産するため、高額になってしまいます。そこで、マネキンや什器を低コストで使えるレンタルシステムがあります。購入するより初期投資を抑えられ、メンテナンス対応もしますし、保管も廃棄も請け負います。有力メーカーは日本全国に営業所を設け、人員を配置し、主に自社物流で適時適品の供給を実現しています。

 


回答したのは・・・繊研新聞の小堀真嗣記者です
東京本社編集局勤務。レディス、スポーツ、専門店を担当後、14年から合繊機能素材、副資材、商空間を担当。

 

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