創業店をたどる⑤ サックスバーホールディングス「町の荒物屋から全国600店へ」

  • 2017年03月01日更新
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今では全国的に有名になった企業の、原点のお店を知っていますか? 各社の当時を知る方々に、1号店やその後の変遷(へんせん)にまつわる貴重なエピソードを語っていただきました。現在のショップと、当時の写真もぜひ見比べてみて下さい。日本のファッション業界の歩みを感じることができるはずです。5回に渡ってお送りします。

 

サックスバーホールディングス 「町の荒物屋から全国600店へ」

現在、600店に広がったバッグ専門店、サックスバーホールディングス(HD)の創業は1938年。木山剛史社長の祖父が東京・新小岩に開いた荒物雑貨店が始まりです。家具や乳母車、トランクなど大ぶりの雑貨を扱う小売業としてスタートし、48年に個人営業から丸二商会という会社に変更しました。今ではアーケード商店街の一角になっており、AOKIの新小岩駅前店となっています。


写真=昭和20年代の丸二商会


74年、木山社長の父(木山茂年現会長)が東京デリカを設立、日本一のバッグ専門店を目指して店を引き継いで再スタートし、多店舗化に乗り出します。新小岩の店は「東京デリカ」本店に。

木山社長は「当時はオリジナルを強化していた。私は店の近くに住んでいたが、店よりも自分たちのうちが在庫の山で、バッグの入った段ボール箱の上を飛び回って遊んでいた記憶が強く残っています」と振り返ります。その後、各店仕入れとなり、在庫を削減、オリジナル品中心から仕入れ中心の品揃えに転換しました。

木山社長は90年に同社に入社しました。駆け出しの頃には本店にも勤務。「私は声が大きい方だったのですが、商店街の対面のお店に声の大きい男性のスタッフがいまして、私も負けじと大声で張り合い、呼び込み合戦していたことはよく覚えています」。

やがて本店は東京デリカから「ラパックス」に業態を転換しました。本店の売り上げは減少傾向で厳しかったものの、木山社長は「会長や先代の思い入れの店として可能な限り残そうと思いました」と存続させてきました。しかし、会長が「不採算店の閉鎖に聖域はない」と決断し、2013年に75年の歴史に終止符を打ちました。


写真=現在の「サックスバー」

 

【シリーズを読む】

■創業店をたどる① ストライプインターナショナル “やきもち”が生んだ店

■創業店をたどる② しまむら「キーワードは”とにかく人が集まりやすいところ”」

創業店をたどる③ アダストリア「水戸の高校生でにぎわう、男女の交流場所」

創業店をたどる④ アイジーエー「大文字が小文字に、桑名から全国へ」

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