創業店をたどる④ アイジーエー「大文字が小文字に、桑名から全国へ」

  • 2017年03月01日更新
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今では全国的に有名になった企業の、原点のお店を知っていますか? 各社の当時を知る方々に、1号店やその後の変遷(へんせん)にまつわる貴重なエピソードを語っていただきました。現在のショップと、当時の写真もぜひ見比べてみて下さい。日本のファッション業界の歩みを感じることができるはずです。5回に渡ってお送りします。

 

アイジーエー 「大文字が小文字に、桑名から全国へ」

「アクシーズファム」などを運営するアイジーエーが小売業に進出したのは1973年ですが、現在に至る原点となる1号店は、2002年に出店した「三重・桑名ビブレのアクシーズファム業態1号店」と五十嵐義和会長は話します。この年に社名変更とともに、卸から小売業への転換もあって、「大きな1店だった」と振り返ります。

 


写真=桑名ビブレの「アクシーズファム」業態1号店。ここから全国展開がスタートする

 

同社が直営店を始めたのは73年のジーンズショップ「アベニュー」から。しかし、駅前立地だったこともあり、郊外SCの勢いに押され、徐々に閉店を余儀なくされました。

レディスショップ多店舗化は、88年福井・武生(たけふ)の郊外SCから。開店当時の店名は「アベニュークラブ」でしたが、すぐに「アクシーズ」へ改称しました。店ロゴは「AXES」の大文字、店イメージカラーは赤。「店名はAから始まる名前にするよう指示したんです。価格を下げてから2年目に年間売り上げ1億円になりました」。


写真=神奈川の2号店から今も同じ店舗内装デザイナーが携わっている。内装イメージが現在店舗に通じている

 

ヤングから支持を得て、大文字アクシーズは北陸中心に18店まで拡大しました。しかし客層が低年齢化し、出店を断られるケースが出てきました。SCが団塊世代ジュニアをターゲットにするようになったためです。

02年の桑名ビブレ出店は、「当時話題だったSCで、成功したかった。大人向けにフェミニンを取り入れ、店名英字を小文字に変更、店舗カラーも赤から茶へ、見え方をブティックに変えたんです」。開店初日から売り上げ快調。翌年に2号店を神奈川のイオンモール大和に開設し、一気に全国出店にかじを切りました。その後05年にSPA(製造小売業)化し、全国展開へ、そして海外は上海、パリへと広がっていきます。

創業は1941年。創業地の武生駅前には自社ビルがあり、「グローバルブランドに向かって」の看板を掲げています。(繊研新聞 2016/01/01 日付から)
 


写真=アクシーズファムららぽーと海老名店

 

【シリーズを読む】

■創業店をたどる① ストライプインターナショナル “やきもち”が生んだ店

■創業店をたどる② しまむら「キーワードは”とにかく人が集まりやすいところ”」

創業店をたどる③ アダストリア「水戸の高校生でにぎわう、男女の交流場所」

 

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