《ECの果たす役割 ブランドEC担当者に聞く》ナノ・ユニバース 越智将平ウェブ事業グループディレクター 自社サイトとモール、両軸で伸ばす

  • 2017年07月11日更新
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 社内の協力体制のもと、自社サイトと他社モールを活用したEC(電子商取引)を強化してきた。現在、EC比率は約30%を達成。サイトのコンテンツの充実やモールとの連携の強化、在庫と顧客情報の一元化などを図り、目標とする35%に近づける。

■この3年ほど、順調にECを伸ばしている。前期(13年2月期)のEC比率は25%だったが、今期は8月までで約30%となった。昨年まではできるだけ多くの在庫をECに回してもらっていたが、今年は売れるアイテムに絞って販売することで消化率も高まった。社長の号令のもと強化策を進めているため、MDも協力的でEC事業を進めやすいのでありがたい。

EC売上高の内訳は、自社サイトが3割、ゾゾタウンなどの他社モールが7割。データ連携を深めてモールとの共存を図りながら自社サイトも強化する2軸の戦略で、EC比率を35%まで高めることが当面の目標だ。実店舗とのバランスを考えると、35%が理想だと考える。

今年4月、自社サイトをリニューアルした。コンテンツを重視し、週に最低1本は新企画をアップしている。今後の課題は、もっと実店舗と連動した企画を充実すること。11月中には全店にiPadミニを設置し、店内でもコンテンツを楽しめるようにする。

■ネットと実店舗の在庫と顧客情報の一元化も重要な課題だ。一元化で運営の効率を上げていきたい。現在、新しいシステムに入れ替えているところで、まず在庫管理から着手する。一元化に合わせたMDを採用し、販売機会ロスをなくす。来春をめどに顧客管理の一元化も進めており、まずはサイトと実店舗のカード会員を同期化して、ポイントを共通にする。ネットでも実店舗でも変わらない買い物環境を整えたい。

スマートフォン対策にも力を入れる。現在、自社サイトの売り上げはパソコン経由が8割、スマホが2割。スマホ版は5月に始めたばかりだが、まだまだ可能性がある。来春に向けてアプリも開発中で、ECよりもCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)寄りの仕様とする予定だ。

WEB事業部は三つの部隊、21人で構成する。各モールとのやり取りをするEマーケティング部、サイトのデザインやメールマガジンの配信などを行う製作・販促チームに加えて、撮影に専念する課を新設した。撮影が事務的な流れ作業になることを防ぎ、服の知識を持つ社員が担当することでコンテンツの質を高めることが狙いだ。物流センターと本社の2拠点で撮影、自社でデータを管理し、各ECモールとのデータ連携も進める。

写真上=越智将平ウェブ事業グループディレクター

写真下=4月にリニューアルした自社サイト。プレオーダーの販売も伸びているという

繊研新聞2013年10月21日付より

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