アダストリアの最新動向を学ぼう! 「ローリーズファーム」も「ニコアンド」も「ハレ」も・・・注目企業のニュース8選(2017年春版)

  • 2017年04月07日更新
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「ローリーズファーム」「ニコアンド」「ヘザー」「ハレ」「レイジブルー」「グローバルワーク」「ジーナシス」・・・皆さんがファッションビルやショッピングセンターでよく見かけるブランドの数々。実はこれらは全て、「アダストリア」という会社のブランドです。就職活動中の学生さんたちからの注目も高いアダストリアの最新ニュースを、分かりやすく解説します。

【目次】

  1. はじめに・・・アダストリアってどんな会社?
  2. ニュース①《ライフスタイルブランド「ラコレ」がデビュー》
  3. ニュース②《アダストリアとカフェ・カンパニーの新会社 ピープルズインクが本格始動》
  4. ニュース③《「ページボーイ」などのアリシアをグループ会社化》
  5. ニュース④《働き方改革へ新人事制度 販売職の地位向上も》
  6. ニュース⑤《新会社エレメントルール設立 高感度セレクトショップに挑戦》
  7. ニュース⑥《「フォードット」 日本の技術をデザイナーと製品化》
  8. ニュース⑦《「ハレ」「アマゾン・ファッション・ウィーク東京」に初参加》
  9. ニュース⑧《Velvet社をグループ会社化 アメリカ市場に本格参入》

《はじめに・・・アダストリアってどんな会社?》

アダストリアの歴史は、1953年に茨城県・水戸で設立された「株式会社福田屋洋服店」までさかのぼります。そして現在、連結売上高2000億円超(2017年2月期で2036億円)、グループ店舗数1300以上の大手カジュアルチェーン専門店に成長しました。

アダストリアが企業として特徴的なのが、売上高100億円以上のブランドを複数運営していること。一番大きいのが、テレビCMなどでも認知度を上げてきた「グローバルワーク」で年間382億円(2017年2月期時点)。200億円以上が「ニコアンド」「ローリーズファーム」「スタディオクリップ」、100億円以上が「レプシィム」「ジーナシス」と続きます。

アダストリアのロゴ

ほかにも、アダストリアはたくさんのブランドを所有することでさまざまな年代や好みの消費者のニーズに対応してきた、マルチブランド型の企業です。例えば「ローリーズファーム」や「ヘザー」は若い女性、グローバルワークはメンズ、レディス、キッズの広い層、「バンヤードストーム」はおしゃれなママ層などから人気を集めています。

また、アダストリアはいち早くライフスタイル分野を開拓してきたことでも知られています。その代表ブランドが、2007年にスタートしたニコアンドです。店内にはレディス、メンズの服だけでなく、食器や文具、インテリア商品などを並べ、滞在型のわくわくする空間を作り出しています。

東京・原宿にあるニコアンドの路面店「ニコアンドトーキョー」

さてここからは最近のニュースから、アダストリアという企業を見ていきましょう。2000億円の次のステージに向けて、新ブランドや新事業を次々と立ち上げています。

ニュース①《アダストリア ライフスタイルブランド「ラコレ」がデビュー》

ライフスタイル分野の新しい挑戦として、アダストリアは、服や生活雑貨の新ブランド「ラコレ」を2017年3月にスタートしました。1号店を大阪に出店したほか、春に複数の出店を予定しています。

ラコレは「アレも、コレも、ラクに。」をコンセプトに、スタイリッシュなインテリア雑貨やキッチン用品、レディス、メンズの服などのオリジナル商品を販売するショップです。日常の小さなストレスを軽減する機能として、防汚加工、汗ジミ軽減加工、抗菌・防臭加工など20種以上の機能を、分かりやすいアイコンととも店頭でアピールします。年齢、性別問わず幅広い客層を狙える業態として大きなブランドに育てたい考えです。

生活用品や服を総合的に扱うショップ自体は、他社にも見られます。アダストリアが「ニコアンド」や「スタディオクリップ」で培ってきたライフスタイルショップの運営ノウハウを生かし、商品テイストなどで競合ショップといかに差別化していくかが注目されています。

2017年3月に大阪のイオンモールりんくう泉南にオープンした「ラコレ」1号店

ニュース②《アダストリアとカフェ・カンパニーの新会社 ピープルズインクが本格始動》

アダストリアは新規事業開発の中で、飲食にも注目しています。2016年11月には、「ワイアードカフェ」などの飲食事業で知られるカフェ・カンパニー社と、新会社「ピープルズインク」を設立しました。

ピープルズインクでは、アダストリアの所有するファッションブランドと飲食の融合、海外の飲食の誘致など、さまざまな事業を行っていく方針です。

その一つとして、2017年6月頃には静岡県浜松市にある「グローバルワーク」の大型店をカフェ併設にする計画。2社のコラボレーションによる新たなカフェスタイルの提案がお目見えします。

ニュース③《アダストリア 「ページボーイ」などのアリシアをグループ会社化》

アダストリアは2017年2月、レディスアパレルメーカーのアリシアを正式にグループ会社化しました。

アリシア1976年創業で、「ページボーイ」や「ミスティウーマン」「ラボラトリーワーク」を扱っています。アダストリアも「ローリーズファーム」「ヘザー」「ジーナシス」といったレディスブランドを扱っていますが、アリシアのブランドをグループに加えることで、ヤングレディスカジュアル市場でのシェアをさらに拡大する考えです。アダストリアのノウハウを生かして、アリシアのブランド強化にも取り組みます。

ニュース④《アダストリア 働き方改革へ新人事制度 販売職の地位向上も》

アダストリアは2017年3月から、新人事制度をスタートしました。店長をはじめとした販売職や、専門的な職務を担う人の能力をよりしっかりと評価できるようにしました。その人に合った多様な働き方ができる環境作りも進めます。

多様なキャリアデザインのために、「店舗スタッフ」「店長」「本部スタッフ」のほか、管理職以上に向けた「スペシャリスト」「ゼネラリスト」の5つのコース区分を設定。個人の高度な専門性を発揮するディレクターやデザイナー、チームマネジメント力が重要なブランド長や支店長など、職種の性質に応じて求められる能力や成果、評価項目を分けることで、それぞれが活躍しやすい環境にします。

販売職については、店舗スタッフの最高地位は課長職相当へ、店長は部長職相当まで引き上げます。大型店の出店などビジネス領域の拡大とともに、お客との接点である店舗の役割はますます重要になっています。高い能力を持った人材を適正に評価し、長期的なキャリアプランを描けるような体制にしていきます。

一方で、2017年下期から新たに「ストア職」も設ける計画です。ワークライフバランスなど従業員の働き方への意識変化なども踏まえ、ストア職では店長への登用やブランド間異動を無くし、6時間勤務も選択可能にします。
 

従業員の多様な働き方にも対応していく

ニュース⑤《アダストリア 新会社エレメントルール設立 高感度セレクトショップに挑戦》

アダストリアは、2017年3月に新会社エレメントルールを設立しました。大手セレクトショップ出身者を社長に迎えるなど外部のノウハウも積極的に活用し、大人の女性のための高感度なセレクトショップを立ち上げます。出店は早くて18年春を予定しています。

アダストリアは、カジュアルやライフスタイルのショップを多く運営してきました。対して、高感度、高価格帯のセレクトショップはすでに競合が激しい分野ではありますが、アダストリアにとっては新たな市場開拓ととらえて進出します。

今後、多ブランド化、メンズの取り扱い、M&A(企業の合併・買収)、海外ブランドの誘致も視野に事業を拡大していく計画です。

ニュース⑥《アダストリア「フォードット」 日本の技術をデザイナーと製品化》

アダストリアは、日本の技術×デザイナーの新プロジェクト「FOH.」(フォードット)をスタートさせました。2017年3月に展示会を開き、関係者へオリジナル製品を披露。同年秋から直営店やECでの販売を予定しています。

今回のプロジェクトはCSR(企業の社会的責任)の一環でもあり、継続的に行うことで国内産地の活性化や、社内外の若い人材の支援・育成につなげます。フォードットを手がける、アダストリアのR&D室長は、「価格追求の流れの中で、継承されず失われつつある日本の技術を見直したい」と話しています。

つり編み、ニット、ダウンなどオンリーワンの技術を持つメーカーの素材と、「ファクトタム」などの注目デザイナーが組み、オリジナル製品を開発。今秋、都内にカフェ併設型の路面直営店を出すほか、ECや卸でも販売する予定です。服飾専門学校生などを対象に、工場の技術者が物作りのこだわりを語るようなワークショップを直営店で開くことも想定しています。

新プロジェクト「フォードット」の展示会の様子

ニュース⑦《アダストリア「ハレ」「アマゾン・ファッション・ウィーク東京」に初参加》

アダストリアは2017年3月、20~30歳のメンズ、レディス向けブランド「ハレ」で、「アマゾン・ファッション・ウィーク東京17年秋冬」(東京コレクション)に初参加しました。

ショーの内容は、アダストリアのECストア「ドットエスティ」で生中継。和服のディテールをうまく洋服に落とし込んだコレクションを見せ、一部商品はドットエスティや東京・原宿の旗艦店「HARE.JP」などですぐ購入できるようにしました。

それ以外の商品もショー専用のものではなく、今後実際に店頭に並ぶ予定で、消費者がショーをより身近に感じられる取り組みとなりました。今後も東京コレクションへの参加は継続したい考えです。

ECストアでも生中継した「ハレ」のショー

ニュース⑧《Velvet社をグループ会社化、アメリカ市場に本格参入》

アダストリアは2017年4月上旬、アメリカ・カリフォルニア州のアパレル会社、Velvet(ベルベット)のグループ会社化で合意したことを発表しました。

アメリカでは、「ベルベット・バイ・グラハム・アンド・スペンサー」というブランドで知られるベルベット社。百貨店などへの卸ビジネスが中心でしたが、最近は直営店事業を強化しており、アダストリアの小売業としてのノウハウでさらなる成長を目指します。

アダストリアの海外事業はこれまでアジアが中心でしたが、成長市場としてアメリカにも注目。ベルベット社などを通じ、現地でのビジネスノウハウを獲得していきたい考えです。

ベルベット社の「ベルベット・バイ・グラハム・アンド・スペンサー」

《まとめ》

新ブランド開発や新会社設立、社外の人材との協力など、これからの成長のための戦略を次々と発表しているアダストリア。過去の成功体験にとらわれず、ファッション小売業としての進化に挑み続ける同社は、今後もさまざまな取り組みで業界の話題となるでしょう。

【アダストリアの企業・採用情報はこちらから】

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