就活生必見!人気ファッション企業の人事が語る、新卒採用で求める人材は、○○!(上)

  • 2017年04月08日更新
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2018年春卒業予定のみなさんが、説明会などに参加し志望企業を絞り込む前に、ファッション業界の採用現場の「今」を知ってもらいたい。そんな思いで、人気企業の採用担当者による座談会を開き、採用現場の「今」を伺いました。「ルイ・ヴィトン」を中心とする世界的なラグジュアリー系グループのLVMHファッション・グループ・ジャパン、専門商社の八木通商、カジュアル専門店チェーンのアダストリア、という分野の異なる3社の採用担当者が参加。各社のキャリア形成の流れ、求める人材、採用活動で見るポイントなど、具体的なアドバイスを聞いています。

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採用担当者様のご紹介

八木通商

田中 誠さん

02年に新卒で入社、大阪本社の総務部に配属されて入社1年目から新卒採用に携わり、12年に東京総務経理部に異動して販売スタッフを含むリテール採用にも関わり、多岐にわたる業務を担当。

LVMHファッション・グループ・ジャパン

原田 弘さん

新卒でIHIに入り、米国系化学会社に移り、人事採用を担当。95年にルイ・ヴィトン・ジャパンに移り、新卒採用の基盤を作り、現在はヴァイスプレジデント・ヒューマンリソーシズとしてファッショングループ全体の人事総務部門を統括。

アダストリア

古川 佳奈さん

10年に総合職として新卒で入社、ローリーズファームに配属され、ヘップファイブ店、ルクア大阪店で販売を2年担当後、三宮店、心斎橋店で店長を務め、14年から東京の人事部に異動して新卒採用を担当。

企業の概要や事業の特徴、直近の採用について教えて下さい。

原田 ラグジュアリーで世界一の規模のグループで、製品別に五つの部門に分けて運営し、世界的な活動をしています。部門ごとに多くのブランドがあり、ファッション&レザーグッズ部門も日本だけでも10以上のブランドを運営しています。

新卒は「ルイ・ヴィトン」では95年ごろに採用を開始し、ここ数年は30人前後、「マーク・ジェイコブス」は10年から始めて毎年10人ほど、今春は9人が入る予定です。「ディオール」「セリーヌ」「ロエベ」も、ほぼ継続的に新卒を採用しています。時計・ジュエリー部門の「ブルガリ」も組織が安定し人を育てる環境が整ったので、来春は新卒を採る予定です。

田中 当社は輸出入を行う貿易の専門商社。繊維・ファッション、一部食品を主に扱っていて、昨年70周年を迎えました。元々は生地や素材主体の取引でしたが、00年ごろから「マッキントッシュ」「モンクレール」などブランドビジネスに力を入れています。5年、10年後に世の中に広まる潜在能力をもつ商品を見つけてきて、国内外で認知されるブランドに育てていくビジネスです。誰もが知っているブランドの使用権を得るライセンスビジネスとは違い、海外のメーカーや供給者と契約を結び、独占的に日本での輸入・販売、物流までを行います。

新卒採用は3月に始めて6月中旬には内定を出す形で、グループ全体で人員が約300人の規模なので毎年5人前後、今春は6人を採用する予定です。内訳は総合職5人、一般職1人。販売職は、まだ新卒は採っていません。商社でありながら00年に小売りに進出しました。ブランドビジネスを強みに強化中の小売りは、ノウハウも少ないため経験者を採用し、制度や仕組みを作り上げている途上です。

古川 10代~30、40代向けに17ブランド、国内で約1200、海外に104の店舗網をもつカジュアル専門店チェーンです。社員の平均年齢は30歳前後。若い方がファッションを好きになるきっかけになるようなブランドを多くもち、大人になっても利用できる業態やカフェ併設など、マルチブランド戦略で多彩な提案を行っています。

新卒採用は例年100~150人ですが、17年は215人。出店が増え、3月に新ブランドも立ち上がるため、18年は約300人を計画しています。販売職から始め、総合職と地域限定コースを選べますが、今春の入社予定者は、店頭経験を積んだ後、エリアマネジャーや本部勤務に職種変更も可能な総合職希望が8割です。

LVMHファッション・グループ・ジャパンが運営するルイ・ヴィトン

自身のキャリア形成までの流れを教えてください。

原田 販売職からスタートし、三つの将来像が描けます。一つ目は店舗運営を担い、店長になるコース。マネジメントに興味のない方は、二つ目の販売のスペシャリスト。優良顧客をもち、販売・サービスを行い、数字の面で会社に貢献するコースです。最後に、オフィスに欠員や増員があった時、社内公募でオフィスに異動する道もあります。規模は大きくても物を売る会社なので、店舗での仕事に興味のない人に入社は勧めません。

店舗の数しか店長職の数はありませんが、違うブランドの店長の道もあるのがグループメリットです。店舗を大事にする風土が特徴で、ルイ・ヴィトンの店長の約5割、エリアマネジャーの6割が新卒入社です。採用し、育てる余裕があったからですが、将来の後継者育成が今の課題です。

田中 新卒は総合職と事務職があり、営業か、管理を含めたバックオフィス部門に配属されます。事務職は総合職スタッフのアシスト、営業は初めは百貨店や大手セレクト店への卸のアシストが中心。早いと入社して2年で駐在員になる人もいます。

古田 店舗とお客様が第一なので初めは販売職からです。地域限定職は店長まで、総合職は店長を経た後にMD(マーチャンダイザー)やVMD(ビジュアルマーチャンダイザー)、エリアマネジャー、社内公募で本社勤務もあります。今年から新卒の専門職採用も始め、4月に生産管理とパタンナー各2人、デザイナー4人が入社しますが、初めは売り場を経験し、半年後に生産管理などの仕事に就きます。

八木通商が運営するマッキントッシュ

会社として求める人材は?

原田 接客サービス業なので各ブランドの顔として、提供する物やサービスに興味のある方。ファッションの場合、商品やデザイナーに関心がないと士気を保ちにくいですが、テイストが変わることもあると頭で理解できる方ですね。接客のプロを目指す方だけでなく、店長やエリアマネジャーとなり、ピープルマネジメントを行うことに興味がある方も歓迎です。

田中 部長、役員に〝現場で活躍している人材〟について調査した結果、三つの要素がありました、一つがスピーディーさ。商社の仕事は、日本のクライアントと海外の供給者から同時に様々な対応を求められ、素早く判断する力が必要です。二つ目が人と人の間に立つ仕事なので、対人折衝能力。そして三つ目が、この二つをこなすために必須の物事を筋道立てて考え、話せる力、ロジカルシンキングです。

古川 当社の企業理念の、お客様にとって「なくてはならぬ人」です。あなたが居るから来たと言われ、お客様の想像を超えたサービスや接客ができる人。人に何かをしてあげて、笑顔を見ることが好きな人が向いていると思います。

アダストリアが運営するグローバルワーク

最近の学生の傾向は何かありますか?

原田 土日も働く環境が社会人になって何年続くのか不安を抱く人が多く、以前は憧れの存在だった店長を志望する学生が減りました。

古川 業界全体に販売職の募集は増えているのに、志望者は減っていますね。アパレル販売は長く働ける業種ではないと考える学生は多いです。主たる顧客より自分が年上になると店頭に立ちにくいと不安をもつようですが、当社やLVMHなど多数のブランドや店舗をもつ企業も多く、年齢が上がっても活躍できる場はあります。

田中 5年ほど前はファッションが好きで当社を選ぶ人が多かったのが、最近は海外を相手に仕事をしたい人が増え、半々になりました。海外が身近になり、語学能力の高い志望者、留学経験者も多い。一方で、学生の気質はコンサバになっていて「出張はいいけど、駐在までは嫌」というムードがあります。当社は社員の多くが海外駐在を経験します。いかに世界市場で戦うかが勝負の時代。グローバルな人材を目指してほしいですね。

古川 うちでも〝出る杭〟になる方が少なくなっています。やる気に期待し、支援したいと考えているので、出る杭となり、活躍の場を広げてほしいですね。

こうした学生に伝えたいファッション業界の魅力は何でしょう?

原田 期待を少しだけ上回る接客の継続により、お客様との強い関係性が築け、会社を変えても、お客様がついてきてくれる点が魅力です。自分で正解を見つけていく、クリエイティブな仕事。店長職は接客の中で人を育てる、面白くてやりがいがあり、自分も成長する素晴らしい仕事なので、挑戦してほしいですね。

古川 4年間、店舗に居ましたが、お客様に喜んで頂けたり、自分の工夫で売り上げが作れたり、変化と達成感がある刺激的な毎日でした。自分が好きな洋服に囲まれて仕事ができるので嫌なことも乗り切れます。

田中 衣食住の一つで身近な業界なので、流行を生み出せる点がファッションの魅力ですね。

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